2020/05/17 08:51

みなさまおはようございます。

4410ARTの宍戸です。


僕は夜の世界がとても好きで、よく真夜中に一人で近所を散歩したりします。

人も歩かないくらいの午前1時とか2時くらいがとても好きです。

街角を歩いても、その角を曲がるとどんな気配が待っているのだろう、あの壁の向こうはどうなっているのだろう。

などと想像を掻き立てるのが夜の街です。


そしてたまには近所の夜の山の上から遠くに淡く光る海を眺めたりもします。

夜の山って静かなようでいろいろな音がなっています。

葉の擦れる音や、風が通る音など。

得体の知れない動物の声なども聞こえたり。

ちょっと怖いですが、あの真剣になれる雰囲気はどこか心が惹かれます。


そのような夜の山の中から海を覗いた風景のアートをご紹介します。

No.La-025「悪い夢と小さな恋」ジクレープリント額装 L size

タイトルは少し奇妙な組み合わせですね。

どのような思いが隠されているのか、この作品につけられた小さなストーリーをご紹介します。


 ストーリー 

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悪い夢と小さな恋


「昨日見た夢だけど……

彼女は僕の表情を読み取ると、少しだけ近づき両手を後ろで組んだ。

「聞かせて?」

……君は壁に寄りかかりながら泣いていて、その前をたくさんの人が通るんだ。誰も君には興味がない顔をして、ただ通り過ぎる。僕は君のそばまで走って行って、『違うんだ、この子には泣く理由があるんだ!』って言ってやりたいと思うのに、足は全然前に進まない……。何もしてあげれなくてごめんね……

そう言うと彼女の表情から、少しだけ力が抜けたのがわかった。

「夢よ」

「そうだけど……

「ふふふ、優しいのね」

そう言うと彼女は僕の肩に優しく手を置いた。

「当たり前だよ。君のことが好きなんだから」

僕は手が置かれた肩にじんわりと彼女の温度が伝わるのがわかった。

「君のことが好きなんだ」


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ふと目が止まるその作品は、見た人の心の内側を映し出しているということがよくあります。

心が動いた作品を眺めながら、自分だけのストーリーを紡ぎだしてみる、それもアート観賞の醍醐味ですね。


お気に入りの一枚が見つかりますように。