2020/05/31 09:44

みなさまおはようございます。

4410ARTの宍戸でございます。


今日のアート作品は、

No.La-004「明日もこの場所で」ジクレープリント額装 L size



僕はこのような白く抜けた樹木の表現が好きで、どこか自分の記憶の奥の方に連れて行ってくれる感じがするのです。

絵を描く時はそのように、どこか遠い昔を思い出せるような、そんなボタンがあるんですが、それはふわふわと漂ってつかむのがとても難しいです。

なので僕は美しい絵とか、綺麗な絵とか、感激する絵を描こうとは少しも思ってないのですよね。

ただただ自分の遠い昔の幸せだった感情に触れられるような、色とか構図とかモチーフなどを選んでいます。

僕の中でそここそが最大のアートの制作の確信と思っております。

あとは本当にシンプルで誰にでも自分の心に意識が向くようなそんな絵になればいいなと思いながらいつも思いを巡らせています。

僕は絵を描くこと自体、それほど執着がなく、このように自分の内面を考えることがとても大好きで、

それを考えられるのが、たまたま絵だった。

そう考えています。


そしてこの絵にはこんなストーリーを書いています。

ストーリー

------------------------------------------------------------------------------------


明日もこの場所で


僕は昨日のできごとを考えていた。

歩いて30分かかる小さな山の上で、谷の合間の駅を眺めながらその思いにふけっていた。

電車の発車のサイレンがここまで聞こえていて、空にはとんびが甲高い声で鳴きながら弧を描いていた。

「来週転校するんだ」

彼はその遠くの駅を眺めながら僕に言った。

その横顔には少しの微笑みがあったが、その目はここではないどこかを見ているようだった。

「どうして?」と僕は聞いた。

「さあ。僕には何もわからないんだ」

「なんだか遠い国の友達に言われているようだよ」

「誰にもわからないんだ、ほうとうだよ」

そう話している僕らの近くを、軽トラックが荷台にたくさんのみかんの箱を乗せて通り過ぎていった。

「本当にわからないんだ」


------------------------------------------------------------------------------------


ではでは今日も良い1日を♪