2020/05/22 12:54
こんにちは。
4410ARTの宍戸です。
今日の作品は、No.La-003「7回目の夏」ジクレープリント額装 L size です。
夏の終わりにセミの鳴き声も小さくなった静かな空気。
夏には3段階あって、夏が始める、初々しいエネルギーがあふれる初夏、
そして最高値に達した夏の暑さを肌で感じる真夏、
最後は、秋の空気が入り込んできて、夏の気配が負けていき、徐々に静かになっていく夏の終わり。
夏の終わる頃のあの空気が一年の間で一番切なく感じでしまう。
そんな作品です。
《 ストーリー 》
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✦7回目の夏
僕は長い時間電車に乗り、踏切を渡り、お寺の脇の道を登った。
高台からのぞく水平線は、夏の霞がその潔さをかき消しぼんやりと浮かんでいた。
道祖神、とある大きな碑に寄りかかりながら、その海を眺めた。
あの日君が去ってから、7回目の夏が来ようとしていた。
僕はまだ一人で、今年もこの場所から海を見ている。
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この作品から、このストーリーから、どのような気配を感じますか?
今年も良い夏が訪れますように。